水島新司 『野球狂の詩』

水島新司と言えば世間的にはまずはドカベンなのだろうし、他にも男どアホウ甲子園、球道くん、あぶさんなど数多く名作野球漫画があるが、ワタシ的には中でも一番好きなのは野球狂の詩である。特に、単行本4, 5, 6巻に1話ずつ収録されているウォッス10番シリーズ。

出てくる登場人物が平八郎、夕子はもちろん弟妹、父母、日下部、近所のおばさん、どの人も魅力的で生き生きしている。野球狂の詩は野球を舞台にした人情落語、というのはもはや一般認識だと思うが、ウォッス10番シリーズはそれにさらに里中満智子参加少女漫画ミックスに病院もの風味やらいろんな要素を詰め込んでそれでいて話はシンプルで笑ってハラハラからのスカッと爽快、最後は大泣き。本当に日本の漫画史上にも残る大傑作だと思う。

ガッツ10番

10巻の水原勇気シリーズの始まる直前に収録されている3つも素晴らしいし、白虎隊も金太郎もジンクスもショーマンも酔っ払いもバス停も阪神を首になって拾われた芦田も長島もヤクザの親分も北の狼も、どれも何回読んでも飽きなくて、毎度毎度ちょっと読み始めると結局1巻から全部読みたくなって止まらなくなる。そして読むと燃える心と努力しようというやる気が湧いてくる。子供のころと同じように。

柳沢きみお 『新・翔んだカップル』

Kindle Unlimitedには柳沢きみお作品が大量にある。『翔んだカップル』は中学生のころ単行本全部そろえて読んだのだが、親が勝手に1~3巻を店に出してボロボロになったら処分してしまっていた。中途半端に4巻以降だけ残っていた状態だったがめでたく最初から読み直すことができた。

で、さらに続編があったことを知った。新・翔んだカップル。1981年に始まったらしく、自分は高校生でマンガにのめりこんでない時期だったので読んでなかったし、当時は当然大学生の実際の生活とかも知らなかったので読んだとしてもあまり何も思わなかったと思う。今読むと自分の学生時代を思い出してしまう。大学に入った後の2人の話だがまあリアルというか本当にこんな感じの人たちが世の中にいっぱいいそう。大学の先輩が就職していく話、高校の同級生が2浪して煮詰まる話、大学に何のためにいるのか考えてしまう話、、、まあ普通に「よくあるカップル」でどこも翔んでないけど。読み終わるとあの頃の熱意がよみがえる。読んだ後は初心に戻って勉強を再開する。

ちなみにさらに続とか21とか続きがあった模様。嫌いじゃないけど、最終的に何がどうなったかよくわからない。でも、それも含めてリアルなのかも。現実にも「え?あいつとあいつが結婚したの???」とか「え?あいつまだ結婚してないの?一番早く結婚して孫とかできそうだったのに???」とかね。『東京ラブストーリー』の予定調和的な流れとは真逆。

DVD 「未来少年コナン」韓国版

15年ぐらいまえにヤフオクで買った。
未来少年コナン 韓国版DVDセット
リージョン3で通常の日本のDVDプレーヤーでは再生できないので格安で、新品未開封品が確か1万円しないぐらいだった。普通の日本版は安くても3万円ぐらいだった。
未来少年コナン 韓国版DVDセット
リージョンフリーのDVDドライブで再生してパソコンで観る。日本語音声があるので、設定を変更したりの操作がちょっとだけめんどくさかったけど日本版と同様に観ることができた。

で、当然のことながら、音声と字幕をKoreanにできる。勉強にメッチャ使える。モンスリィも「ムスンソリエヨ!」とか言ってる。残念ながら吉田理保子の声ではない。あたりまえだけど。
未来少年コナン韓国語字幕

日本語字幕はない。ストーリーはほぼ全部わかっているのであまり問題ない。

大好きな未来少年コナンと大好きなハングルの勉強の一挙両得!夢のような品物です。

研ナオコ 「愛をもう一度」「なつかしい朝」

1979年7月公開の映画版「未来少年コナン」の主題歌。谷山浩子が作って研ナオコが歌った。
しかし未来少年コナンの映画の評判がボロカスだったため、アニメファンからもあまり評価されていない。
実際は昭和のアニメ主題歌の中でも輝くべき素晴らしい歌。歌詞、曲、歌すべてが抜群。
この歌がアニメージュで紹介されて初めて谷山浩子というシンガーソングライターを知ったのだが、すっかりとりこになって、初めてポピュラーのコンサートというものに行った。1979年11月のことでした。愛をもう一度/なつかしい朝

映画がなぜ低評価だったかというと、TV→映画のリメイクにありがちな強引なツギハギで本当の面白さが全然伝わらなかったから、というもの。

TV版コナンは個人的は日本のアニメ史上No.1の名作だと思っているぐらいの超大傑作で当然ファンもめちゃくちゃ多かった。当時はいわゆるアニメブームが爆発してコアなアニメファンがディープな評論をしまくっていた頃であったので映画への辛口意見とか反発もすさまじかった。「あの美しくダイナミックで繊細でエネルギッシュで単純で天真爛漫で力強くてワイらをいつもワクワクさせてくれたコナンにいったいに何してくれてんねん!!」というところでしょうか。

まあたしかに細かいエピソード一つ一つが味わい深いコナンを2時間に詰め込むというのが無理な話で、全部ストーリーを知っているワタシでも途中で何が起こったのかよくわからない話になっていたし、ラオ博士がフライングマシンでどこかに飛んでいくラストは「え?それでいいの?」という感じだった。とはいうものの、この映画を見に行ったこと自体は実になつかしく楽しい思い出です。