2000年25週Thunderbird750MHz


こ・これが棚からぼた餅という奴なのか・・・

 K7 600MHzからThunderbird 750MHzになって,かなり目に見えて速くなったのだが, (RAM増やしたせいもあるんだけど)TVチューナー2つ入れることまで考えると, 1MHzでも速くしたい。
 で,「なんかの間違いでThunderbird1Gでも手に入らないものか・・」と書いたわけで, ヤフオクやらじゃんぱらやらsofmapやらチェックしまくったのだけど, そういい話はころがってない。

 で,とりあえずAthlon関係でなんか面白い話がないか探していたら, 「2000年25週のThuderbird750MHzには950MHzコアが入っている」というのを見つけた。 「ふ〜ん。そんなのに当たってたらなあ。でもいくら旧旧世代CPUったって, 1550円でそんなん手に入るわけねえよなあ,はははははは。」 とか思いつつ念のために確認してみると・・・

AMD-A0750MPR24B 21002559・・・

 うおっ!  当たりジャン!!

 ・・・とひとくさり大喜びしてから気を取り直して早速殻を開けてみました。

A950

 青地にA950の文字が。ああじゃんぱら様ありがとうありがとうありがとう。
 もう探す必要なんかないですね。こいつでなんとかしませう。

 で,調べてみると,SlotA AthlonのOverClockは抵抗をハンダ溶かして移動させるか, ゴールドフィンガーにOC部品をつけるか2つ方法があるらしい。で, どっちの方法を採るかは電子工作(=ハンダ付け)に自信があるかどうかで決めるものらしいが・・
 うーむ。はっきりいってハンダ付けなんか得意なわけがない。かといって,今唯一手に入りそうなOC部品の magicLip (http://www.fanatic.co.jp/magiclip/) は送料も入れたら5000円近くする。
 工作に失敗したらせっかく手に入れたぼた餅が・・・しかしいまさら旧旧世代CPUの再生に5000円は・・・

 悩んだ結果,失敗したらマザーボードとCPU買い替え,と決めてハンダゴテ作戦に。

 OC工作報告にはピンセットを赤くなるまで熱して抵抗にしばらく当てとけばハンダが溶けるようなことが書いてあったのだが, ローソクの火ではダメみたいだった。バーナーじゃないとムリらしい。
 で,中学生の頃に技術家庭の授業で作ったハンダゴテを引っ張り出してきて,何とか溶かすことに成功。
 ↓ちなみにハンダゴテはこんな奴。「15w〜30w」とか書いてある。こて先チョー太でもう大変。確か最後に使ったのは20年前。

ハンダゴテ

 とりあえず移動させる抵抗の数の少ない定格の950MHzではあっさり成功♪ 調子こいて1GHzに挑戦。R121にちょっと手間取ったけど何とか抵抗を3個移動させて, スロットに差し込んで電源入れたが,まったく画面に何も出てこない・・・ 「ああ〜R121の場所がずれてる?ちゃんとついてないところがあるのか? っていうかマザーが対応していないのか?それともオレにはやっぱり無理なのか? そりゃそうだよな,文学部卒だし。工学部卒の奴に頼めばよかったよ・・」 と泣きそうになりながら念のためにCPUを刺しなおして再度電源を入れたら何事も無かったかのように起動。 ハーハーゼイゼイ...

bios

 ・・・というてんやわんやはあったものの,全体としては難易度はかなり低い工作でした。 抵抗なんで熱で壊す心配も無かったし,移動させる先,空いてる場所にもはじめからハンダがついていて, 乗せて加熱すればくっついたし。
 そうそう,Thunderbirdは全部Vcoreが1.75Vで,電圧の調整を気にしなくていいのも助かりましたよ。
 唯一のダメージは左手薬指のやけどでした。

 体感速度も,いかにも1GHzってとこです。1550円で1GHzが手に入るなんて, ああ偉大なりAMD(とじゃんぱら)。
 MS-6191はATA33までしか対応していないのが残念だけど, 高クロックのThunderbirdがあっさり動くところはさすがAMD750。 なんとなくなく安さでSOTECを選んで,なんとなくPentium3より安めだったAthlonを選んで, それが珍しくtrigemじゃないマザーを使っていたというラッキーの波状攻撃だったのですね。
 そういう意味ではM760とM770は(貧乏な)マニアにはおいしい掘り出し物なのかもしれない。
 一応,1050MHzまではいけそうな感触アリアリなんだけど,とりあえずこの辺にしておこう。

システムのプロパティ

 と,いうわけで旧旧世代パソコンが旧世代パソコンに化けたというお話でした。ちなみに実はワタシは これではじめてGHzのパソコンを所有することになったのですよね。2004年の後半にもなって。 4年遅れかよ!
 ぶっちゃけた話,AthlonやP3の1GHzよりPentium Mの900MHzの方が速いんだろうけどさ。

 結論としてはハンダ付けの勇気を与えてくれたOC報告ページの皆さんととてもわかりやすい抵抗位置一覧を 作ってくださったhttp://www6.tomshardware.com/cpu/19990826/athlon_overclock-02.htmlの中の人, それから買う気をなくす価格設定で無駄な出費を防いでくれたfanaticの方にチョー感謝。

(2004.07.27)

後日談

 どうも突然固まったりする症状が出たりしたので,「電圧不足かなあ, 全部1.75Vだから問題ないはずなんだけど, 定格超えてるから一応1.8Vぐらいに上げといたほうがいいのか?」 と思って殻開けて電圧の抵抗配置を確認してみたら,なぜか1.70Vになっていた。
 よくよく調べてみると,ThunderbirdでもSocketAは全部1.75Vだけど, SlotAの方は850MHzまでは1.70Vだった。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/8521/k7.htm#thunderbird
 つーわけで1.75Vにして問題なく安定した。

(2004.07.31)

 中日が3連敗でムカついたので,ウサ晴らしに1050MHz化をやってみたのだが, 画面に何も出てこない。これはどうもマザーボードが対応してないのかなあ, という感じ。ちょっとだけ残念。
 ちなみに1GHzに戻しても起動しなくなってかなりあせったが, よーーく見たら抵抗が1個反対向きになっていた。フ〜。

さらに後日談

 ↑とか書いたんだけど,抵抗に向きなんかあるのか?ということに気づいた。 単なる溶着不良だったってことですな。
 まあそんなことはどうでもいいんだけど,MS-6191は大変良好なんだけど, ATA33までしか対応してないし,やっぱサウンドカードとか刺したいんで, ATXのK7M(asus)をヤフオクでゲットして載せ替えたんだけど, なんか1GHzだと安定しない。むー,相性ですねえ。SuperBypassも使えないんで, かなり初期版なのかなって気がするんで,そのせいかと。 せっかくFSBを細かく上げられる機能がついてるのに宝の持ち腐れ。
 つーわけでAK72あたりを手に入れたいと思う今日この頃。 っていうか,中途半端なことやめてAthlon64とかにした方がどう考えてもいいよなあ・・・

(2004.09.04)


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